岡山 吉備の国 秋の趣  (記念日や各地の祭り もうすぐ 秋のイベント)



岡山 桃太郎

吉備の国 秋の趣  (岡山の記念日や各地の祭り もうすぐ 秋のイベント)

日本酒とコーヒーの記念日にあたる1日、岡山、津山両市で地酒に酔い、江戸時代の「珈琲コーヒー」を体験するイベントが開かれた。備前焼の魅力を発信する施設がリニューアルしたほか、祭りの季節も到来。食欲、芸術、遊びを満喫する秋がいよいよやって来た。


 ◇北区で地酒の祭典


 県酒造組合などは「日本酒の日」に合わせ、県発祥の酒米「雄町」と地酒をPRする「おかやま『雄町と地酒の祭典』」を、岡山市北区の岡山コンベンションセンターで開いた=写真=。

 3回目の今年は、県内の蔵元19社が118銘柄を出品。雄町で仕込んだ全国の約50銘柄も並び、日本酒ファンがおちょこを片手に利き酒を楽しんだ。

 初めて参加したという赤磐市の病院経営光嶋猛さん(51)は「銘柄によって味や香りは異なっていても、どんな料理にも合い、多くの人を満足させる日本酒にもてなしの心を感じた」と上機嫌だった。

 午後7時半からは、日本酒造組合中央会(東京)の主催で、全国の会場などで同時に杯を傾ける「全国一斉日本酒で乾杯!」が初めて行われ、「かんぱーい」の発声で飲み干した。


 ◇津山で江戸期のコーヒー再現


 秋冬に需要が高まることから、全日本コーヒー協会が1983年、1日を「コーヒーの日」と制定。津山市田町の城西浪漫館では、江戸時代に飲まれた味を再現した「榕菴ようあん珈琲」が無料で提供された。

 幕末の蘭らん学者で、津山藩医だった宇田川榕菴が「珈琲」の当て字を考案したとされる。当時と同じジャワ島産の豆を焙煎ばいせんし、榕菴の著書に基づいて同館職員が再現した煮出し器「珈琲罐かん」でドリップしたものが振る舞われた。

 一番乗りした同市小原、川博久さん(76)は「榕菴のことを思いながら、じっくりと味わった。コクがあっておいしかった」と満足そうだった。


 ◇2施設 名前一新で衣替え


 県総合グラウンド体育館(岡山市北区)の愛称が、「桃太郎アリーナ」から「ジップアリーナ岡山」に変わった。発送代行などを手がける「ジップ」(瀬戸内市)が命名権(ネーミングライツ)を取得。新愛称の看板や入り口表示などがお披露目された。

 備前市では、県備前焼陶友会から市に無償譲渡された県備前陶芸美術館(伊部)が「市立備前焼ミュージアム」と改称し、開館式が行われた。

 吉村武司市長、人間国宝の伊勢崎淳さん(79)ら備前焼作家ら約50人が出席。吉村市長は「伝統文化と共に新たな芸術性も発信していきたい」と述べた。

 陶友会は、伊勢崎さんの角壺かくつぼをミュージアムに寄贈。館長に就任した臼井洋輔・元吉備国際大教授に、木村宏造理事長が目録を手渡した。


 ◇各地の祭り もうすぐ


 実りの秋を迎えた10月は、県内でも秋祭りが本格化する。五穀豊穣ほうじょうへの感謝や無病息災を願う神事が各地で営まれる。


 新見市では15日、総勢64人の大名行列が中心市街地を練り歩く「船川八幡宮秋季大祭・大名行列」が行われる。大槍やなぎなたを手にした裃かみしも姿の行列が約3キロを歩く。沿道の観光客らは正座などで行列を出迎えるため、「土下座祭り」の通称で知られる。問い合わせは新見商工会議所(0867・72・2139)。


 17、18日は倉敷市本町の阿智神社で秋季例大祭。「じじ」「ばば」の面をかぶった「素隠居すいんきょ」にうちわで頭をたたいてもらうと健康になるとされる伝統行事が行われる。同神社(086・425・4898)。


 真庭市ではだんじりの熱気が市内を包む。勝山地区では「勝山喧嘩けんかだんじり」(19、20日)、久世地区では「久世祭り」(25、26日)がそれぞれあり、若者らがだんじりを激しくぶつけ合う。
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岡山駅前商店街 「桃太郎市」
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